FXで借金・破産に陥る理由とは？失敗例や対処法を詳しく解説

「FXで借金地獄に陥るのはなぜ？」
「FXでつくった借金が返せないときはどうしたらいい？」

この記事では「FXでつくってしまった借金」について解説していきます。

お読みいただければ「ストップロスのルールをつくっておくと損失を最小限に抑えられること」や「レバレッジを低く設定しておくとリスクを抑えられること」など、FXで借金をしないための対策が分かり、安心してFX取引をすることができるようになりますよ。

FXで借金地獄になってしまうのはなぜ？3つの理由

1.強制ロスカットが間に合わないことがあるから

FXで借金地獄に陥ってしまう理由の一つに、強制ロスカットが間に合わないことがあります。強制ロスカットとは、証拠金が一定額以下になると、自動的に保有ポジションを決済する仕組みです。

しかし、相場の急激な変動などで証拠金が一瞬で減少してしまうことがあり、その間に強制ロスカットが働かずに借金が膨れ上がってしまうことがあります。

例えば、証拠金が1,000ドルでレバレッジが100倍の場合、10万ドル分の取引をすることができます。しかし、相場が逆方向に動くと強制ロスカットが働く前に借金が大幅に増えてしまいます。

そのため、十分な証拠金を用意し、リスク管理を徹底することが必要です。また、急激な相場変動が起きた場合は、速やかに保有ポジションを決済するなどの対策を講じることが大切です。

2.投資資金を調達するために借金をしてしまうから

FXで借金を抱える人の中には、投資資金を調達するために借金をしてしまう人もいます。その理由は、自己資金が不足しているためです。

しかし、借金をしてまでFXに参加することは、非常に危険です。元本以上の損失を出してしまうと、返済が困難になります。借金のために生活費を削ってしまうと、生活が苦しくなります。

まずはFX投資を行う前に、十分な自己資金を用意することが重要です。それが難しい場合は、投資額を抑えたり、短期間での取引を避けるなど、リスクを減らす方法を考える必要があります。

もし、既に借金をしてしまっている場合は、借金の返済計画を立てて、無理のない範囲で返済することが大切です。

3.追加入金をして損失を取り戻そうとする

損失が生じた場合、追加入金を行うことで損失を取り戻そうとする人がいます。これは瞬間的な感情に流されてしまっていて、冷静な判断ができなくなっていることが原因といえます。

損失を取り戻すために追加入金をすることが借金地獄に陥る要因の1つです。追加入金をして損失を取り戻そうとすると、その分だけ借金が膨らみ、返済期間も長くなってしまいます。

また、さらに大きな損失を被る可能性も高くなってしまいます。そのため、冷静な判断を行い、損失を取り戻すための追加入金は行わずに、損失を受け入れることも必要です。

FXで借金を抱えやすい人の特徴3つ

1.自分の感情に流されやすい人

FXで借金を抱える人の中には、感情に流されやすい人がいます。相場の変動に過剰に反応したり、損切りが苦手で損失を取り戻そうとして無理な取引をしたりします。

このような行動は、借金を抱える原因となります。感情に流されないようにするために、冷静に相場を分析し、計画的な取引を行うことが大切です。

また、自分の感情に流されやすい人は、借金地獄に陥る前に早めに対策を講じることが重要です。追加入金をせず返済計画を立て、冷静に返済方法を考えることが重要です。

2.ハイリスク・ハイリターンのギャンブルが好きな人

FXにおいて、ハイリスク・ハイリターンのギャンブルが好きな人は、借金を抱えやすいといわれています。このような人たちに共通する特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

このような心理的要因から、大きな損失を被っても冷静さを欠いて、再び高いリスクを取ることが多くなります。

また、利益を得るために高いレバレッジを使うことが多く、その結果損失を大きくしてしまうこともあります。

さらに、FXの取引は24時間行われていることから、眠らずに取引を続けることで冷静な判断ができず、感情的なトレードを行い、結果として大きな損失を被ることもあります。

3.ビギナーズラックで運よく利益を得られた人

FX初心者の中には、初めて取引した時に思わぬ利益を得ることができる人がいます。これが「ビギナーズラック」と呼ばれる現象です。

しかし、このような人は初めての成功体験がその後の行動に影響を与え、思い込みや過信を招くため、ビギナーズラックで一時的に利益を得た後、投資額を増やすことがあります。

また、自分の判断力を過信して、予測が外れた場合でもすぐに損切りをせずに保有し続けることがあります。これらの行動が借金地獄に陥る原因になります。

ビギナーズラックで利益を得た人が借金地獄に陥らないためには、冷静な判断力を持ち続けることが大切です。また、リスク管理をしっかり行い、資金管理や損切りルールを守ることも重要です。

FXで借金をしないための5つの対策

1.しっかり勉強をしてから取引する

FX市場は高いリターンが期待できる反面、未経験者が取引を行うとリスクが伴います。そのため、FXで稼ぐには、まずはしっかりと勉強することが重要です。

FXの基本的な知識を身に付け、市場の動向やテクニカル分析、ファンダメンタル分析などを理解しておくことが大切です。自己流で取引を行うと、思わぬ損失を被ることがあります。

FXに関する書籍やオンラインセミナーなどを活用して、しっかりと学習しましょう。また、デモトレードを行うことで、リスクを負わずに実践的な知識を身に付けることもできます。

2.ストップロスのルールを作って損失を最小限に抑える

FX取引において、ストップロスのルールを作ることは重要です。ストップロスとは、あらかじめ設定した損失額に達した場合に自動的に保有ポジションを決済する注文のことです。

この方法によって、損失を最小限に抑えることができます。ストップロスの設定方法には、固定値 、動的値、チャートに合わせたトレーリングストップの3つがあります。

固定値はあらかじめ決めた損失額に達した場合に設定する方法、動的値は相場の変動に合わせてストップロスの値を変える方法です。

トレーリングストップは相場の上昇で上方修正し、相場の下落で下方修正する方法です。ストップロスの設定だけに頼らず、リスクマネジメントをしっかりと行うことが大切です。

3.レバレッジを低く設定しておく

FXにおいて、レバレッジは大きなポイントの1つです。レバレッジを低くすることで、リスクを抑えることができます。

一方、レバレッジが高すぎると、市場の急激な変動によって一瞬で大きな損失を被ることがあります。そのため、投資家はしっかりと検討した上でレバレッジを設定することが重要です。

また、初心者の場合は、レバレッジを低く設定することをおすすめします。初心者は、市場の動きやリスクの把握に時間がかかります。

そのため、レバレッジが高いと損失が大きくなる可能性が高くなります。慣れるまではレバレッジを低く設定して取引をすることが重要です。

4.マイナーな通貨の取引は控える

主要通貨は米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、豪ドル、カナダドル、ニュージーランドドルの7つです。マイナーな通貨はその他の通貨のことを指します。

マイナーな通貨の取引はリスクが高いため、借金をしないよう控えることが望ましいです。マイナーな通貨は、基本的に市場が小さく、取引量が少ない通貨であることが特徴です。

また価格変動が大きく、スプレッド（売買価格差）が広い傾向があります。そのため、リスク回避のためにはメジャー通貨、クロス通貨など取引量が多い通貨を中心に取引することが重要です。

5.土日や夜間をまたいで取引しないようにする

FX市場は24時間営業していますが、土日や夜間は多くのトレーダーが取引を控えるため、流動性が低下していると考えられます。

また、政治・経済情勢の変化が起こることも多く、その影響で大きな価格変動が生じることもあります。このような状況下で取引を行うことで、思わぬ損失を出す可能性があります。

お金を失うだけでなく、ストレスや精神的な負担を抱えることにもなりかねません。そういった事態を避けるためにも、土日や夜間は取引を控えることをおすすめします。

また、睡眠不足や生活リズムの乱れを招く可能性もあります。十分な睡眠をとり、健康的な生活習慣を維持することも取引成功のカギとなります。

FXの借金を返せないときの対処法2つ

1.借り換え・おまとめローンを利用して金利を下げる

FXで借金地獄に陥った場合、借り換えやおまとめローンを利用することで金利を下げる方法があります。複数の借入先への返済を一本化し、金利を下げることで、返済額を軽減できます。

借り換えとは、現在の借入先から借り換えることで、より低い金利や返済条件で借り入れる方法です。一方、おまとめローンは、複数の借入先の借金を一本化し、低い金利で返済する方法です。

しかし借り換えやおまとめローンを利用する場合、融資審査に通る必要があります。そのため、安定した収入があることや、債務整理などの過去の借入トラブルがないことが条件となります。

また、借り換えやおまとめローンは、金利は低くなるものの、返済期間が長くなる場合はあります。そのため、きちんと返済計画を立てることが大切です。

2.法律の専門家に相談して債務整理してもらう

FXで多額の借金をしてしまった場合、一人で抱え込むのは危険です。借金返済ができなくなった場合、法律の専門家に相談することが重要です。

債務整理とは、借金返済の負担を減らす方法の1つであり、弁護士や司法書士などの専門家が手続きを代行してくれます。

債務整理には、自己破産、個人再生、任意整理があります。ただし、債務整理をすると信用情報に悪影響を及ぼす可能性があります。

信用情報に傷がついたり記録が残ると、将来的な借入が難しくなる可能性もでてくるので、慎重に検討する必要があります。

FXで借金をしないように無理な取引はやめよう

FX取引は高いリターンが期待できる一方でリスクも大きく、借金地獄に陥ることもあります。そのため、取引をする上で無理なトレードは避けることが重要となります。

まずは、自分自身がどの程度のリスクを取れるかを認識することが必要です。投資額やレバレッジなど、自分が設定したルールを守ることが大切です。

取引の前に十分な勉強をし、自分自身のトレードスタイルを確立しましょう。さらに、土日や夜間をまたいで取引しないこともおすすめです。

相場の急変動が起こり、強制ロスカットが発生する可能性があるためです。借金を抱えないようにするためにも、無理な取引はやめ、自分自身の資金管理を徹底することが大切です。